ブランディングで日本を元気にする 永島ブランディングファーム代表取締役 永島隆一さん
日本には皆さんが知らないだけで素晴らしい企業はたくさんあると感じ、その企業を応援するため永島ブランディングファームを立ち上げた永島隆一さん。戦略からアウトプットまでワンストップによる一貫したブランド構築をプロデュースし、その後のブランド管理までも継続して行なっていく、お客様に寄り添い共につくっていくブランディングをしています。永島さんがどんな思いで活動されているのか伺ってきました!
永島さんプロフィール
出身地:1958年7月23日、北九州市八幡西区黒埼生まれ。
活動地域:東京・福岡中心
経歴: 1982年 株式会社西広 のプロデューサーとして、広告業界スタート。1992年に旭通信社(現アサツーディケイ)に転籍しPEPSI、岩田屋、au、チロルチョコ、KIJIMAなど担当。九州輸入車ショウ、アジア太平洋フェスなどの総合プロデュース。山田養蜂場、自然食研、やまや、えがおなどの大手通販会社のブランド広告にも携わる。2008年に博多21の会に入会し、地域の財界とのパイプを広げ、2013年に九州で初のブランディング専門会社を設立。
現在の職業および活動:株式会社永島ブランディングファーム代表取締役・ブランディング・プロデューサー
座右の銘:人間到青山有
「鬼に金棒を持たせる」
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
永島隆一さん(以下、永島) 僕がメインで手がけているのは中小企業のブランディングです。昔は広告や自分の会社を知ってもらうために、マスメディアを使っていましたので、大手の資金のある会社しか広告を出せませんでした。今は時代が大きく変わり、インターネットが普及、誰でも情報を発信できる時代ですが、企業も客観的な目を持たないとブランディングは難しいと考えます。そういった上でも弊社の役割があると考えています。
日本の多くの企業は中小企業です。その中には皆さんが知らないだけで素晴らしい企業がたくさんあります。消費者は大手の有名な企業を信頼しやすいですが、実は中小企業でも大手以上に価値あるモノをつくっているところもたくさんあります。僕は、そんな企業をもっと世の中に知ってもらい、本当に良いものを多くの人に伝えていきたいです。そうやって中小企業が元気になれば、日本全体も元気になると考えています。
過去にはモノ自体はそんなに良くなくても大手の名前であったり、見せ方だけが良ければ売れる時代もありました。でもそれでは一生懸命、良いモノをつくっている方が報われません。一生懸命に良いモノをつくっている企業が評価されるために、「正しいことを正しく伝えること」がブランディングだと思っています。
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
永島 目標としては元気に楽しく仕事をやり続けていくことです。たくさんの人と出会い仕事をしている方が人生が充実してきます。僕が今やっていることは中々、他の人では代用できません。だからお客様から求められている限り、一生現役でやり続けたいですね。それもあって今では真剣に健康に留意して生活しています。
あとは仕事は自分1人でできる範囲は限られています。だから同じ思いを持って、僕ができないところを補ってくれるように、役割分担のできるアライアンスチームもさらに多くつくっていきたいですね。そしてお客様のニーズに合わせてより良い提案をしていっています。
Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
永島 何を知っているかとか何をやるかより、誰とやるかを大事にしています。今はブランディングでの一流の人たちと仕事をさせてもらっていて、その中では年齢・性別も関係なく学ぶことが多いです。あと僕が仕事を一緒にしたいと思うお客様も、誰でもという訳ではありません。大事なのは「人」ですね。素晴らしい人の繋がりには素晴らしい人がいます。だから企業でも、サービスでも、モノづくりでも共有・共感や感動を消費者に伝えられるように、しっかり理念や誠意を持って活動されている方と共に仕事をしたいと思っています。そういう方だと僕自身も「自分ごと」として仕事ができるので、とてもやる気が出ますし、仕事がとても楽しくなります。つまり僕がやっていることは「鬼に金棒」というコトワザがありますが、「鬼」(良いモノを持った企業)を見つけて「金棒」(ブランディング)を持たせるようなイメージですね。
その為に人脈作りもずっとしてきましたし、前向きで活動的な人や僕には持っていないもの、できないことを補ってくれる方とは、一緒に活動をしていきたいと考えています。
Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
永島 2003年頃、勤めていた広告代理店時代にコロンビア大学ビジネススクールのバーンド・シュミット教授をお招きし、ブランディング・メソッドを学んだ時、まさに目から鱗でした。それまでは日本の広告業界にはブランディングをする概念があまりありませんでしたが、ブランディングすることで消費者の共感が重要であることを知りました。今まで日本企業の大半はモノづくりだけを追及し、売上重視の体質でした。でも欧米の企業は100年、200年前からずっとブランドを重要とした考え方でした。今は、モノが良いから売れるという時代は終わりました。これからは製品やサービスの機能だけではなく「好きか、嫌いか」で製品やサービスが選ばれる時代です。
「好きか、嫌いか」で選んでもらうのはブランド力です。そうすると無理して営業をしなくてもファンがたくさんできて、ファンがファンを呼び企業や製品のファンになります。継続してファンづくりをすることがブランディングであり、そのことが企業にとって継続的に利益を出しつづけられることであることを知りました。
Q.そのブランディング・メソッドとの出会いが衝撃だったようですが、その背景には、何があったのですか?
永島 幼い頃から、両親が共働きでもあり、家に誰もいなかったので友人の家に遊びに行ったり、近くにあったデパートの文化催事場に行っていました。そこでいろんな作家の作品に触れることが多くあり、作品をどう見せているのかを見ていたのも1つ大きな要因になっているかと思います。
あとは学生の時は絵や音楽、演劇、スポーツといろいろなことをやってきました。部活もバレーボールやテニス、スキー、野球など逆に何か1つを極めることが苦手で、だから毎日違う仕事ができて、かつクリエイティブな仕事がいいなと思い、広告業界に飛び込みました。でも広告も様々な仕事ができて楽しかったのですが、一定期間が過ぎればその広告は使えなくなり、消費されてしまいます。ブランディングは中・長期での差異化戦略なので、コンセプトは10年後20年後も変わらない事が基本です。その上で、ターゲットや強みの範囲は狭めていきます。それまでは、いろいろなことをしたいと思っていた僕から見たら全く正反対の考え方で、とても驚きました。ですが差異化があるからこそ、ファンが生まれ持続可能な企業の発展を応援できます。ブランディングは「経営」との関係が強いこともあり、企業との責任のある関係づくりができる、ということが大きなモチベーションになっています。
記者 持続可能な発展に取り組まれ、日本を元気にしたいという思いが伝わってきます。永島さんの手によって、今後もっと活躍する企業が増えていくように感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!
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永島さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
http://www.n-brandingfirm.com/
【編集後記】
今回、インタビューを担当させていただいた池末、梅津、清水です。
お話を聞いていると、日本を元気にさせたい思いが溢れてくるようなお話がたくさんありました。共に日本を元気にさせていきたいと思いました。
今後の永島さんの活躍を応援しています。
貴重なお話、ありがとうございます!
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