「子どもの笑顔が溢れる家庭をつくる」婚活&結婚トータルサポートアイ・タイムズ代表 本山貴美子さん
女性が仕事も家庭も両立できるようにサポートしたいと、婚活・結婚のエージェントとして活躍されている本山貴美子さん。エネルギッシュに仕事に打ち込まれる背景を伺いました。
プロフィール
出身地 佐賀県
活動地域 福岡県
経歴 大手旅行会社・資生堂ビューティカンパニーを経て、㈱リクルートゼクシィに在籍後、ブライダル業界に約18年携わる。
「福岡ウェディング協議会 会長」として婚姻率UPに従事。
楽天トラベルにも在籍期間あり。
2014年度から、福岡県公認 婚活セミナー講師として活躍。
昨今では、結婚式検討を始めたカップル向けの「プライベート結婚カウンセリング」も多数相談を受けたり、ホテル、式場、行政、大手百貨店などで数多く「カラーセミナー」を開催中。
現在の職業および活動 アイ・タイムズ 代表
マリッジ・婚シェルジュ
婚活・結婚プロデューサー
福岡ウェディング協議会 会長
ブランディングカラー協会 理事
ブランディングカラーアドバイザー
子どもの笑顔が溢れる家庭をつくる
Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
本山 貴美子さん(以下 本山 敬称略) 多くの女性は、家庭と仕事を両立したいけど、その難しさに悩んでいます。ワークライフバランスという言葉もあるのに、ワークキャリアを考えることはあってもライフキャリアに取り組む所がありません。ですから女性は悩みを誰にも相談できないのです。
結婚相談所に行こうにも、どの結婚相談所へ行くと良いのかもわからなかったり、成婚まで至ったとしても、その後のフォローは無いのが現状です。ブライダルにおいては、カップルと式場側との疎通がしっかり起きず、無駄な費用がかかることもあります。婚活業界とブライダルが点と点の状態で、女性たちに必要なフォローができていません。私は、点と点を線で繋いで、女性たちの相談窓口になりたいと思い、婚活とブライダルのエージェントを始めました。どのような結婚を望んでいるか?、どの結婚相談所が自分に合うの?、又、実際に結婚が決まった場合、どのホテル・式場が希望に合うのか、その方のニーズをヒアリングして、ぴったり合うところを紹介し、安心して結婚できるようカウンセリングのご案内をしています。
今は少子化が進んでおり、これは国力の低下に直結します。子どもの数だけではなく、世界に通じるような日本人としての人材も減ってきています。国としても危機感を持ち、少子化対策として40億円という大きな予算を組んでいますが、実際は3億円位しか使えていない現状です。その使っている3億円も、もう結婚・出産している親子・子育てに対しての政策で、自治体や行政も婚活に対してはどう対策すれば良いかわからないのです。ですから、私は行政と組んでの仕事にも取り組み、予算をしっかり活用できる状態をつくっていきたいと思っています。
安心して結婚・出産できるよう相談できる場を作り、結婚率を上げて、子どもの笑顔が溢れる家庭を増やしていくことで、自然と社会や国を良くしていくお手伝いができれば嬉しいと思っています。
ハローマリッジを展開
Q:「子どもの笑顔が溢れる家庭をつくる」へ向けてどのような目標や計画を立てていますか?
本山 いつでも相談できて、適切な結婚相談所やブライダルをコーディネートできる人と場所が必要です。そのためにハローワークの結婚版としてハローマリッジという構想を立てました。すでに商標登録は取ったので、これからハローマリッジを面展開、そして全国展開していきたいです。
今は私が直接一人ひとりの相談にのっていますが、ハローマリッジを展開していくには、私と同じ考えを持って、仲人役をやってくれる人が必要です。その仲人役として「婚シェルジュ」という役割を作り、誰もがビジネスとしてできるようにスキーム化を進めています。
家族との時間をとる
Q:その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような基本活動をしていますか?
本山 日々、ハローマリッジ、婚シェルジュの営業に回り、賛同して取り組んでくれる人や企業を増やしています。やりながら今までブライダル、婚活業界や美容、広告業などで経験してきたことをハローマリッジの形として具現化していっています。
私はとにかく仕事人間なので、頭の中の9割は仕事ですが、家族はとても大切です。家族があっての私なので、家族との時間は必ず取るようにしています。夕食は家族と摂りますし、家族との予定は先にスケジュールに組み込むようにしています。
人間の最小単位は家族
Q:「子どもの笑顔が溢れる家庭をつくる」と思う様になったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
本山 結婚、出産をしなければならないわけではないですが、私はやっぱりしてほしいと思います。結婚、出産は人生のステージを上げていきます。人間にとって一番小さな単位は家族です。人間はコミュニティをつくる生き物なので、コミュニティの最小単位である家族が幸せだからこそ、その周りの社会、地域、仕事も自然と良くなっていくのです。私自身、ずっと自分のこと中心でしたが、子どもを生んでから初めて利他の精神を持つことができました。ですから、一人でも多くの人が結婚・出産して、自分以外の人を自分以上に大切だと思える機会を持って欲しいと思っています。
まだまだな自分
Q:「人間の最小単位は家族」という発見の背景には何があったのですか?
本山 私はキャリア志向でした。大学卒業後、旅行会社に入りましたが、男の同期生が私より給料が高く、同じスタートなのに男女で給料が違うのは違うと思い、すぐに転職活動しました。
美容なら男女の差はないだろうと思い、資生堂に転職しました。トータルエステをやっていましたが、仕事が暇すぎて、自らホテルにブライダルエステの営業に行き、それをきっかけにリクルート、ゼクシィに入社しました。営業の先輩から「恋愛上手は営業上手、営業上手は恋愛上手」と教えていただき、今でもその教えが生きています。
とにかく仕事仕事の私でしたが、29歳で結婚し、30歳の時、父親が亡くなりました。父の死は悲しかったですが、お葬式に家族・親族がたくさん集まっているのを見た時、こんなにも大勢に見送られる父に対して羨ましさを感じたんです。それまで家族との付き合いを面倒臭がって実家にろくに帰らない私でしたが、こうして最期を看取ってくれる家族の大切さを感じました。
その後も転職しながら仕事に走って、子どもは夫の母に預けていました。けれどある日、子どもから「ママよりおばあちゃんが好き」と言われ、とてもショックでした。
何とかしようとキャリアコンサルタント講座を学びに行きました。そこで褒める大切さを知り、10歳くらいまでの家庭環境が子どもの成長に大きな影響があり、結婚や仕事がうまくいかない人の原因も結局はそこにあることがわかりました。そして私自身も、子どもの頃の家庭環境が今の自分と繋がっていることに気づきました。
私の実家は本家でした。父は祖父から厳しく育てられ、私も長女だったこともあり、父から厳しく育てらました。父は絶対に褒めない人で、私は子どもなりに勉強もスポーツもとても頑張りましたが、褒められたことは一度もありません。例えば陸上の県大会で1位になった時も、父は足りなかったところを指摘してきました。だから、私はどこまでやったら良いのかゴールがわからず、どんなに頑張っても「まだまだだ!」と自分で自分の存在価値を認められず、自分と戦い続けていたことに気づきました。だから仕事に承認欲求を求め、家庭がある中でも仕事に重きを置くようになってしまっていたのです。
家庭環境によって自分がつくられ、家族がいかに大切なのかを身に染みて感じました。自己肯定感を上げるためにキャリアを積む頑張りはもうやめて、子どもが笑顔になる家庭を作りたいと心から思いました。
「まだまだ」と走る中で、家族が崩壊するか、自分の体が壊れるかという位がんばっていたこともありました。そんな私がやってこれたのは、人とのご縁のおかげです。独立してからは特に人との繋がりの有難さを感じています。やっぱり私は人と出会って、ご縁を繋ぎ、人の笑顔が増える仕事をしていきたいと思っています。これからも幸せな家庭を作りながら、出会いたい人にどんどん出会って、自分自身のステージも上げていきたいです。
読者への一言メッセージ
本山 結婚して、子どもの笑顔が絶えない家庭を作りましょう。
記者 「まだまだ」で走り続け、仕事と家庭の両立に苦しまれてきた本山さんだからこそ、仕事の大切さも家庭の大切さも実感しておられるのですね。本山さんの取り組みに多くの女性が救われると思いました。本日は貴重なお話をありがとうございます。
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【編集後記】
今回インタビューを担当した小水と不知です。
仕事と家庭の両立に関して相談できずに悩んでいる女性はたくさんいるでしょうし、両立する難しさに幼少期の家庭環境が影響していることを気づくことはとても大切だと思います。
幼少期の家庭環境の影響から自由になった時、本当の意味で家族が自分となり、自然と幸せな家庭が広がり、地域や国が豊かになっていくイメージが広がりました。
本山さんの今後の益々のご活躍を応援しています!