Robomasterで世界一を目指す! ニワカソフト株式会社 代表取締役 古賀聡さん
昨年、日本チームとして初めて中国・深センで開催されるRobomasterに出場を果たしたFUKOKA NIWAKA。今年のRobomasterに出場が決まり、優勝すれば日本初の快挙を目指す古賀聡さんにお話を伺いました!
プロフィール
出身地:佐賀県鳥栖市
活動地域:日本、海外
経歴:1987年生まれ。高校卒業後、サラリーマンを経験し2012年にアプリゲームを作ろうとニワカソフト株式会社を設立。アプリで大失敗し現在はWEB事業を柱にロボット事業・Iot事業・eスポーツ事業を展開。
2017年にロボットチームFUKUOKANIWAKAを立ち上げRobomaster世界大会でベスト16。
座右の銘:まずやってみる
「関わってくださる方には幸せになって欲しい」
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
古賀聡さん(以下、古賀) 中国・深センで開催されるDIJ主催のRoboMaster。(通称:ロボマス)に去年に引き続き、今年も出場します。昨年はベスト16で終わったので、今年は優勝を目指していきたいですね。
この活動は仕事とは別でやっているのですが、現在は優勝に向けて、仕事終わりの方や、学校終わりの学生など40名ほどが集まって、ロボット開発や研究に打ち込んでいます。
中国に行って感じるのは、現在の中国では、エンジニアが「かっこいい」と認められている雰囲気ができています。ですが日本ではまだまだその雰囲気がないので、もっとエンジニアの方々が認められて活躍できる幅が広がったらいいなと思います。
優秀なエンジニアは、日本にはまだまだたくさんいると思いますし、そんな技術力を持った人たちが集まって、ロボット以外でも何か面白い企画・プロジェクトを考えて実践できたらと思います。
あとは、皆さん学校の授業や仕事以外で想いや情熱で集まってもらって優勝を目指しているので、関わっていただいた方々には技術力の向上やコミュニティとして色々な方と繋がっていただき、今の活動が今後の活躍に少しでも繋がっていけるようにしたいです。
また日本でもRoboMasterを開催できるように準備をしていきたいです。
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
古賀 今年の8月にRoboMasterが開催されますが、その前に5月中旬にカナダでもICRA(International Conference on Robotics and Automation、米国電気電子学会「ロボット工学とオートメーションに関する国際会議」の略。)が開催されるので、そこでもロボット競技があるので、優勝を目指したいと思っています。
その技術力を持って、8月のRoboMasterにも参加します。
また2020年には日本でRoboMasterを開催できるように、今年はライセンスなど準備を進めています。
Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
古賀 この活動に関して、僕はロボットを開発できる技術力を持っていないので、チームメンバーが集中しやすい環境、つまりRoboMasterで優勝するための旗振りをして、優勝に必要な環境は全て準備します。
旗振りといっても、ロボット開発をしてくれているメンバーみんなが主役なので僕はあまり口を出さないようにしています。
また、どうしたらみんなが持っている情熱をより盛り上げていけるのかを常に考えて、何が必要なのかを基準に行動をしています。
Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
古賀 RoboMasterの出場を目指す前は、それほどロボットには興味がありませんでした。2017年頃から貿易関係の事業をしていた関係で中国に行くことが多かったのですが、その時にお会いした中国現地の方から「最近、日本のロボットは面白くないね。」と言われ、それがもの凄く引っかかり日本に帰国後、唯一ロボット製作ができるお知り合いだったクラフトハウスの栗元さん相談したのがきっかけです。
最初は色んな方に「ロボット開発はものすごくお金もかかるし大変だよ」と心配して止められましたが、「古賀さんがそこまで言うんなら」と僕の想いに乗ってくれて「一緒にやろう!」とあの時に賛同してくださる方がいたからこそ、今のチームがあると思います。
Q.「最近、日本のロボットは面白くないね。」と言われても、特に気に留めない人もいるかと思いますが、なぜその言葉が引っかかったんでしょうか?
古賀 メディアやテレビを見ていると日本の技術力がすごいという情報をよく目にしていました。それもあって僕は日本はアジアの中なら、トップクラスの技術力を持っていると思っていました。
ですが実際に中国に行くようになり、現地の学生エンジニアの学ぶ姿勢や、技術面に触れる機会が増え、その時に「日本は負けているかも?」と感じました。
そこから今の日本のままではダメだという思いが強くなり、Robomasterにチャレンジしたいという思いが生まれたんだと思います。
チームとしても僕自身も同じ目標に全力で一緒に突っ走ってくれるメンバーと、これからも色んな事にチャレンジしていきたいと思っています。
記者 ロボット開発に対してもですが、何より関わってくださっている方に対する思いやりをとても感じました。日本の技術力が改めて世界に認められた時には、より日本が元気になっていくと思います!本日は貴重なお話、ありがとうござます!!
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古賀さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●FUKUAOKANIWAKA公式サイト
https://projectrm.niwakasoft.jp/
●公式Twitter
https://twitter.com/fukuokaniwaka
●ニワカソフトHP
https://niwakasoft.jp/
【編集後記】
今回、インタビューを担当させいただいた清水と高村です。
福岡で世界を目指してる人たちがいることを初めて知り、今回の出会いがとても嬉しかったです。日本の技術力が世界から再び認められる時が来ることをとても楽しみにしています。
これからの活動も応援しています!!
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