音楽で人の心を癒したい!世界で3人のプロハンドフルート奏者 なかしま拓さん
プロフィール
出身地:福岡県
経歴:世界で3人のプロハンドフルート奏者(楽器は使わず手の平だけでフルートのように演奏する)
現在の活動および職業:プロハンドフルート奏者として、結婚式、パーティ、メディア出演、路上パフォーマンスなど幅広く活動中。
座右の銘:機会を待て。だが決して時を待つな(ヴィルヘルム・ミュラー)
ここ数年の間に世界を驚かせたい!
Q:現在どのようなビジョン・夢などを持って活動されてるのですか?
なかしま拓さん(以下、なかしま敬称略):国内から海外へと活動拠点を広げていきたいです。僕自身は、演奏技術を磨くことだけに重きを置いてはいなくて、理想のモデルとしては、葉加瀬太郎さんやマイケルジャクソンのような人たちです。
彼らは、技術以外に伝えたいメッセージやトーク、立ち振る舞い、どういう想いを持ちながら音楽をしているか?などもとても大事にしていると感じます。
プロハンドフルート奏者としてだけではなく、僕も彼らのような自分にしかできない「なかしま拓」というオリジナリティを持った人間として影響力を持てるようになりたいと思っています。
そして僕は癒しをテーマに音楽をしているので、世界中の人たちを音楽で癒していくことも夢です。
国内と海外でパフォーマンスをして、ここ数年の間に世界を驚かせたいなと思っています!
人のメンタルにコミットできるアーティストでありたい
Q:そのビジョンを具現化するために現在、どのような目標や計画を立てているのでしょうか?その際に何を大事にして活動をされていますか?
なかしま:いま現在は、目標が3つあるのですが、
1つ目は、TEDに出演することです。これは嬉しいことに5月に出演予定が決定しました!
2つ目は、アポロ・シアター(ポピュラー音楽においてアメリカで最も著名なクラブの一つ)に出演することです。
3つ目は、アメリカズ・ゴット・タレント(米NBCネットワークで放送されている公開オーディションのリアリティ番組)に出演することです。
現在は月に10本くらい演奏依頼を頂いてますが、それ以外ほとんどの日は路上で演奏活動をしています。人のメンタルにコミットできるアーティストであることを大事に思っているので、路上で音楽を聞いてくれる人たちが日常の嫌なことを忘れられたり、少しでも気持ちが癒されたりしてもらえたら嬉しいです。
服の中にグシャグシャの千円札が入っていた
Q:プロハンドフルート奏者としての活動に至るきっかけを教えて頂けますか?
なかしま:3年前に初めて路上演奏をしたことがきっかけなのですが、実は僕は、始めは歌がやりたかったんですね。けど路上で歌おうとしたときに
とても恥ずかしくなり、声が出なくなって歌えなかったんです(苦笑)その時にハンドフルートを演奏しようと思いました。
初日のとき、路上で2時間演奏をしていても誰も振り向いてくれなかったのですが、一人のホームレスの方がずっと近くでみてくれて、演奏終えた瞬間、急に胸ぐらをつかまれて服の中に手を入れ立ち去って行ったんです。
その時はワケが分からず、とても怖かったです!
ところが服の中にグシャグシャの千円札が1枚入っていたんです。驚きと同時にとても嬉しかったです。あの時のホームレスの方には、本当に感謝しています。
その当時は、まだ全然上手くなかったですし、とても大事な千円を僕にくれたんだと思いますし、その時に「よし、これでやっていこう!」と思えました。
Q:とても心が温まるお話ですね!ハンドフルートとの出会いになるきっかけとは、どのような背景があったのでしょう?
なかしま:小さいころ、僕は自分から友達をつくるのが苦手な大人しい子供でした。中学3年のとき両親が離婚し母子家庭になったんですね。その後、入った高校がマンガに出てくるようなひどく荒れた高校で最初の1年間がとても大変でした(苦笑)
まず入学して2日目に廊下で2年生の人と肩が当たって、ボコボコにされた経験があります(苦笑)クラスメイトのほとんどが、マイ枕をもってきていて、机じゃなくて、授業中に床に横になって寝ているんですね。
起きてる連中はゲームをしてたり、鉄板を持ってきて焼肉やっていたり、それが当たり前だったんです。いま思えばスラム街でしたね(笑)
大学に入ってから、前からくる人が、ぶつかりそうな時によけてくれたり、ぶつかってしまったとき、謝ってくれる人がいることにとても驚きました(笑)
記者:そんな学校があるんですね!?辞めなかったんですか?(苦笑)
はい、卒業はしました。荒れていたのが1年のクラスだけだったので卒業までいれました。そんな高1の時に家でテレビを見ていたら、ハンドフルートを演奏している人が出ていて「すごい!自分もできるようになりたい!」と思ったんです。そのときに6時間、夢中で練習し続けて小指を疲労骨折したんですよ(苦笑)
それから夢中になって練習していたらどんどん演奏できるようになりました。大学で教員免許も取りましたし、色んな人と会えることが楽しくて就職活動でインターンシップを50社ほど経験しました。内定も3社もらっていたのですが、お金を持たずに福岡からヒッチハイクで滋賀まで行って、2週間位かけて福岡に戻ってきました。その間ずっとハンドフルートの路上パフォーマンスでもらったチップだけで過ごしました。こんな生活も楽しいなと思ったんです。
母親は僕のすることに何も口出しをしない人です。母子家庭で大学まで入学させてもらえたことにとても感謝していますし、将来は必ず恩返ししたいなと思っています。僕は、同じところにずっといると不安になるというか、刺激がなく面白みにかけるなと思ってしまうんですね。
ずっと大切にしていることなのですが「大人として考えたら」という言葉で、行動にストップかけないこと、やりたいことに対してストップかけないことを大事にしています。僕の音楽を聞いてくれた人たちが、子供のような素直な心になってチャレンジしたいことに対して一歩、行動ができるようになってもらえたら嬉しいです。
記者:大事なことですね、とても共感しました!なかしまさん、本日はどうもありがとうございました!
なかしま拓さんの詳細情報はコチラ
FACEBOOK:http://www.facebook.com/taku.handflute
Twitter:http://www.twitter.com/hands_song2
編集後記
今回インタビューの記者を担当した三浦&大野です。
とても気さくでオープンマインドのなかしま拓さんとお話しをしながら私たちもとても癒されました。若いながらも色んな人生経験や高校時代の苦労話もとても貴重なお話でした(笑) 「大人になってもやりたいと思えることを素直にチャレンジできる!」誰もがそんな生き方ができる時代を共に創っていきたいと感じました。なかしま拓さんの今後の更なるご活躍を応援しています!
この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。