東京から馬の里・岩手県遠野に移住し、馬とヤギを育てながら民泊を営む渡部沙織さん。かつて高齢者を介護する中、馬術競技を観る機会がありました。人馬一体の躍動感に触れ、介護者やここに集う障碍者の方々の目がキラキラと輝いて、みんなが一つになっている場に衝撃を受け、馬を生かす暮らしをしようと思い、ついに、ここにたどり着いた。北海道よりも厳しいと言われる冬の最中、朽ちてしまった古民家でテントを張って、修復をするところからスタートした。施設内の介護での限られた空間から、自宅を開放しての介護実践を経て、今は、馬や自然に触れながら、地域内外の人々と交流する生き方に変化し、より大きな自由と交流範囲を広げる挑戦をしている。