「自分でできた」をお手伝いするハピネス保育園 園長 平野理都子さん
人は誰もが自分で自分を成長させる力がある、それを発揮できる環境をつくりたいと、モンテッソーリ教育を伝えてこられた平野理都子さん。ママたちに子育ての楽しさを伝えながら、もっと自由に、もっとできると何でも楽しくチャレンジする平野さんのお話を伺いました。
プロフィール
出身地 宮崎県えびの市
活動地域 福岡県
経歴 自身の子育て経験と保育士としての視点から妊婦や子育て中のママに関わる。モンテッソーリ教育を楽しく伝える「おうちでモンテッソーリ講座」 は、受講者が1000名を超える。2019年4月、ハピネス保育園を開園。
・おうちでモンテッソーリな子育て andFUN主宰
・保育士
・AMI(国際モンテッソーリ協会)認定 3-6教師アシスタント
・9歳・6歳のママ。
blog「 andFUN 、今日もてげてげです。」 https://ameblo.jp/r-puni
現在の活動および職業 ハピネス保育園園長
座右の銘 「できるかできないかではなく、やるかやらないか」
本当の力を発揮できる個人が集まった最高のチームをつくる
Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
平野 理都子さん(以下、平野) 人は誰でも自分で自分を成長させる力を元々持っています。その力を発揮するためには、環境を整えることが大切です。モンテッソーリ教育では「適切な時期に適切な環境があれば、子どもは自分で自分のことを成長させることができる」という見方の元、その力を引き出す教育です。私はモンテッソーリ教育の考えを基に、誰でも自然と自分の本当の力が発揮できる環境をつくっていきたいと思っています。
子育てをすると特に人の可能性に気づきます。子どもと一緒に過ごすと、毎日が新しい自分、新しい出会い、新しい気づきに溢れていました。まるで自分の人生そのものをもう一度歩み直したようでした。だから私は子育てが本当に楽しかったです。
でも、多くのママたちは子育てにとても悩んでいます。子どもは自分の力で育とうとしているのに、「これはダメ」「こうでなくてはならない」と決めつけるからママも子どもも苦しくなります。そんなママたちを見て、ママたちが安心して話せる居場所をつくりたい、そしてもっと楽しく自由に生きれることを伝えたい、その思いだけでサロンを開きました。話すだけで、ママたちの表情が和らいでいくんです。サロンの中でモンテッソーリ教育のことを話すと「もっと教えてほしい!」という声が生まれたので、「おうちでモンテッソーリ講座」を開くことになりました。
私はみんなで話しながら一緒につくっていくことが好きです。サロンでもそうしてきました。だってみんな不完全ですからね。自分ができないことは、他にできる人がいるからいいと思うんです。得意なことを出し合ってみんなでつくって行けます。不完全を補い合って、チームプレイで完全になっていく、それが人の生きる力です。だからできないことが楽しいんです。そんな一人ひとりが集まったチームで循環を起こすと、1+1+1=3以上の、5、10、100とものすごいパワーを発揮します。その結果できた成果も嬉しいですが、一緒につくっていく楽しい時間をチームで共有することが何よりの価値だと思っています。そんなチームがつくる環境は、どんな人の可能性をも引き出せる最高の環境になっていくと思います。
そして一日の終わりに「今日も頑張ったね」って、自分へのご褒美としてビールで乾杯するのが大好きです。そのビールが、いつか自分の子どもが成長した時、子どもが働いたお金で飲めたら本当に嬉しいです。
過去や未来ではなく、今ここに全力を注ぐ
Q:その夢やビジョンに対して、どのような目標や計画を立てていますか?
平野 私はやりたいと思ったらやります。必ずやれると思っていますし、全力を注ぎます。もちろん簡単なことではないんですけどね。だからこそ何年後にどうしたい、という計画以上に、今ここの目標に対してどれだけ全力で向かえるかが大切だと思っています。
4月から開園するハピネス保育園の園長になりました。保育士さんの環境を整えて、同じ志をもったチームとして保育園をつくっていきたいです。
心を縛らず、周りにパスして循環を起こす
Q:目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような基本活動をしていますか?
平野 本来は、誰でも自由に何でもできると思っています。私にもやりたいことはたくさんありますし、どんどんチャレンジしていきたいです。
そのためには心身ともに健康で元気であることが大切です。だから私は我慢しないようにしています。我慢すると、自分には何もできないって自然と心が縛られていきます。その人の持つ本来の力が発揮されず、エネルギーが滞って、体の具合まで悪くなっていきます。
食べたいものは食べる、話したいことは話す、やりたいことはやる。心が生き生きすることで得たエネルギーを周りにパスして循環させるようにしています。周りと循環することで、自分の中も外もいつもスッキリの状態でいられるのではと思うんです。
疑問を投げかけて突破口を探す
Q:その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?どのような発見や出会いがありましたか?
平野 私は何でも楽しむのが得意なのかな。何か思い通りにいかないことや不可能に思えることがあっても、必ず突破口はあると思っています。いつも「何でだろう?」と自分に疑問を投げかけて原因を考えます。それでわからなかったら、周りの人に聞きます。特に夫とは毎日話しますね。夫と質問、答えを繰り返しながら、自分の中が整理できてスッキリしますし、新しい気づきも得られます。
だから私は積極的に人とコミュニケーションを取りにいきます。自分の外と循環することで、できないこともできる道が見えますし、何よりやり取りする過程が楽しいんです。そうすると、できないことに出会っても楽しくなってきます。私は楽しみ方上手なんですよ。
全ては自分が選んだことだった
Q:その発見や出会いの背景には、何がありましたか?
平野 若い頃は、思い通りにならないことが起きると、周りのせいにする傾向がありました。でもある時、兄に「起きたことは誰のせいだ?お前の人生だろう」と言われたことがあって、全ては自分が選んでやってきたことだったと気づきました。私を縛るものなんか何もなかったし、私は自由でした。自分で何でもつくれる力をいつだって持っていたことがわかりました。
そこからは何に出会っても楽しいです。普通だったら難しいと言われるようなことでも、どうやったらできるだろうとしか基本的に考えません。迷う時間があれば、一歩を踏み出します。やればやるほど自信がついてもっと自由になっていきます。
「おうちサロン」、「おうちモンテッソーリ講座」を楽しく伝えていたら、あっという間に3年が経ちました。そんな時、新しくできる保育園づくりの話をいただきました。普通だったらいきなり2園の園長をすることはないかもしれません。でも私はこんな保育園ができたら楽しいだろうなとワクワクしたので、迷わず「やってみたい」と答えました。みんなもっと自由に、もっと何でもできると思うんです。これからも楽しみながら、誰もが自分で自分を成長させる力を発揮する環境をつくっていきたいです。
記者 人の本当の力をわかっている平野さんだからこそ、どんなことでも楽しめるパワーがあるのですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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平野さんの詳細情報はこちら↓↓
○ハピネス保育園
○おうちでモンテッソーリの子育て andFUN
┣おうちでモンテッソーリ講座|おうちでモンテッソーリな子育て「andFUN、今日もてげてげです。」
○ハピネス保育園の施工を行うMAKIHAUSのショールームがインタビュー会場でした。
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【編集後記】
今回、インタビューを担当した小水と池田です。
人は自ら何でもつくれる力を持っているという、人間の可能性に確信を持っていらっしゃる平野さんの笑顔は、存在するだけで周りを明るくするパワーがありました。だからこそ、チームをつくって、個人の能力を無限大発揮し、それをも超える可能性を生み出し続ける環境づくりに取り組まれているのだと思いました。未来から今ここをワクワク生きておられる平野さんとお話していると、心が弾みました。
平野さんの今後の益々のご活躍を応援しています!