味方であり、第三者の立ち位置で 連続起業家 原口悠哉さん
東京で7年間、起業・会社経営・資金調達・バイアウトなど経験し、2018年12月から福岡に拠点を移した原口悠哉さんにお話を伺いました!
プロフィール
出身地:熊本で生まれ、九州地方を転々と
活動地域:現在は福岡に居住し、たまに東京へ
経歴:2012年スタートアップ創業→2016年フジ・メディア・ホールディングスグループに約3.5億円でバイアウト→2018年福岡移住→2019年2度目の起業
現在の職業および活動:連続起業家を月額3万円で雇用できる「シリヤト!!」を運営
座右の銘:他者を含んだ利己主義で生きる
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
原口悠哉さん(以下、原口) 1番根底にあるのは自分と周りの人たちを幸せにしたいと思っています。現在では「シリヤト!!」という僕を月額3万円で雇えるという新たなサービスをはじめており、スタートアップや起業に興味がある方や、すでに経営を行なっている方の相談に乗るという事業です。起業やスタートアップの情報は意外とブラックボックスで、実際に資金調達や組織内部の事情などの話は表にはなかなか出てこないんですよ。バイアウト(企業買収)の事例なども、誰に相談したらいいのかもわかりませんし、そもそも経験している人も少ないのが現状です。
相談したいと思った時に、相手として最も適しているのは同じく起業家ですが、起業家は自身の事業に忙しく、継続的に相談に乗ることは難しいです。他の選択肢として投資家の方もいらっしゃいますが、投資家の方はどうしても将来の資金のやり取りが前提となりますし、また、必ずしも利害が一致しない面もあります。
ビジネスの世界は一つの判断で数百万、数千万、数億円の違いが生まれてしまいます。僕自身、7年間の経営、資金調達、バイアウトなどの経験があるので、それらを活かしながら、判断を行う上でのお役に立ちたいと考えています。
あとは暖かな家庭を築いていきたいというのもありますね。
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
原口 30代が終わるまでには、またある程度の額でのバイアウトをしたいと考えています。また、状況によりますがいつかの上場も視野にはいれています。
また、生きる上の目標ではないですが、自分自身がこれをしていたら幸せだということがあります。それは、「自由であること、正直であること、自分の好きなヒトやモノやコトに関わること、家族や大切な人を愛すること、音楽と関わること」で、これらを大事にしていきたいです。
Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
原口 ひとまず「シリヤト!!」というサービスの立ち上げを行いつつ、他事業も少しずつ進めています。「シリヤト!!」では、24時間365日いつでもテキストでの相談に乗りますし、ビデオチャットでの相談も行なっているんですが、対価を支払っていただいている責任を感じつつ、より良い価値を提供していきたいですね。今年の3月に始めたばかりのサービスでもあるので、まずはサービスをみなさんに知ってもらいたいと思います。
この事業のことを「コンサルですか?」と聞かれることも多いですが、僕はコンサルだとは思っておらず、「あなたの会社の社員になります。」というスタンスです。その会社の社長がやりたいことが大事だと思っているので、社長がやりたいことを行うのが大前提で、それをどうしたら具現化できるのか、より良くなるのかのサポートができたらと思っています。実際のお客様からも言われたんですが「常に味方でもあり、第三者で客観的でもある。」というのが僕のスタンスです。
僕に関わってくれる周りの人たちには正直であって欲しいと思いますし、なんでも話せる安心できるような関係性を築いていきたいです。
Q.なぜ、そういったサービスを始めたんでしょうか?
原口 僕自身が起業した時に困っていましたし、他の起業家の方たちからご相談をいただく中で、多くの方が同じように困っていることを知ったからです。資金調達やバイアウトの際にも、どこに相談したらいいのか、どこに情報があるのかもわかりませんでした。僕はたまたまスタートアップ界隈の方々と交流があったのでなんとかなりましたが、社内での人間関係の問題や、事業を経営していく中でのプレッシャーを感じていることなど、話しづらい悩みも多いため、1人で抱え込んでしまい苦しんでいる起業家も多く見てきました。
その経験や起業の現状を知っているからこそ、課題を一緒に解決をしていけたらなと思っています。
Q.今に至るまでに、どのような人生を送ってこられたんでしょうか?
原口 最初に入った高校は進学校であり、軽音楽部の部長や体育祭のメインなどを務めそこそこ楽しんでいましたが、「勉強第一」という雰囲気には馴染めませんでした。そのため、高校二年生が終わるタイミングでその学校をやめ、別の高校に入学した経験があります。だから僕は高校生を5年経験しています(笑)
再入学後、音楽に熱中していたので音楽の専門学校にでも進もうかと考えていたんですが、父から「このままだと、勉強から逃げたくて前の学校を辞めたんだと思われるぞ。」と言われたんです。それは確かに悔しいなと思って、受験勉強をはじめたんですが、高校3年生の夏に父がくも膜下出血で突然倒れ、そのまま亡くなってしまいました。あっという間に亡くなってしまったので最後に何を話したかも覚えていないのですが、たまたまその亡くなった日に父から「慶應に入って欲しい」と言われたことは心に残っていました。なので、父が亡くなってしんどさを感じることもありましたが、最終的にその大学に合格できた時にはとても安心しました。
今までの人生を振り返ってみると辛いことや大変なこともありましたが、その経験があったので今の自分がいると思いますし、自分の選択を正解にできるよう努力することが大切だと思っています。
今の事業においても、この事業をやってよかったと思えるように、多くの方のお役に立ちたいと考えています。
あとは仕事以外の分野でも自分のやってみたいことは、色々やってみたいですね。
記者 話しているとチャレンジ精神と行動力があるのを感じます!事業内容も自分がわからないことを、いつでも相談できる相手がいてくれるのは、とても心強いと思います。福岡にきたばかりですが、今後の活動も楽しみですね。本日は貴重なお話、ありがとうございます!
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http://hire-serial.com/
【編集後記】
今回、インタビューを担送させていただいた清水です。
起業のお話以外にも、他にもたくさんの面白いエピソードがありました。全部を紹介できないのが残念です。今の事業以外にも色々アイディアがあるとおしゃっていたので、これからの活躍がとても楽しみです。
これからも応援しています!
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