NLP心理学などを活用し「どう伝えるのか?」を発信している”松前葉子さん”

北海道ではとても珍しくNLP心理学を発信している松前さんをFacebookで見つけ、そこからインタビューさせて頂きました。学生時代にアメリカで過ごした経験からどんな教育が今の日本には必要なのか?その大きなヒントになる「とある人との出会い」その感動のストーリーを聞かせて頂きました。

松前葉子さんプロフィール
出身地:北海道
活動地域:北海道を中心に全国
経歴:アメリカで高校・大学(一般教養学・心理学専攻)卒業後、大手マスコミ・プロモーション企業に就職。北海道支社支社長として15年勤務。退職後、手作り石鹸教室やコミュニケーションスキル講座の開催を行い、学びを通して自分の変化を大いに感じ、いろんな人に「学ぶ楽しさ」「気づいて変化する」を伝えたく、講演・研修・講師業を北海道だけではなく、全国的に活動中です。「今の自分が喜ぶこと」「相手にも自分にも元気と笑顔を!」を モットーに人とかかわることを大事にしながら過ごしています。

「生きていることが実は奇跡だった?」

Q1:夢やビジョンを聞かせてください

松前葉子さん(以下、松前):毎年、夢を掲げているものがありましたが今年からはそれを辞めたんです。私の仕事はご縁やタイミングなので引き寄せるのも大切だけど、あえて目の前にあるものを引き受けることで自分の課題や夢に繋げていこうと思っています。

それとアメリカの大学で心理学を専攻していましたが、それが今の仕事に役に立つと思ってなかったし、人との出会いの中で心理学を通して「人の心って面白いな」と思うようになりました。そういった自分の学んで来たことが言葉を介して誰かの役に立てばいいなと思っています。

それと日々「楽しく自分らしく元気に」というのを大事にしています。人っていつ何が起きるか分からないので、その時その時を大事にし後悔がないように全力で生きています。

実はアメリカでいろんな怖い目に合ったことがあり「よく助かったね」って言われることがあったんです。お財布を忘れてなかったらあの乱射事件にまきこまれてたかも?とか。朝起きたら薬のディーラーに間違えられて隣の家族が全員殺されていたとか。アメリカに住んでいた時に危険が隣り合わせだったので、そう思うようになったかもしれません。

「雷が落ちた衝撃の言葉とは?」

Q2:今は、人に伝えるというお仕事をしていますがそのきっかけは何ですか?

松前:伝えなきゃいけないと思ったきっかけはアメリカの高校時代のときです。アメリカの高校って生徒がずっと教室にいるんじゃなくて、学生は自分の科目に移動しなくてはいけないんです。マンモス校だったので、次のクラスに行くのも迷子になるんですね。1500人ぐらいいる学校だったので、誰か声かけてくれるだろうと思って私はロッカーの前で途方にくれて全身全霊で困ってるオーラを出していたんですね。

でも誰も声かけてくれない。授業始まって廊下に誰もいないときに、先生が授業中に見回りにきて「さすがに声をかけてくれるだろう」と思いましたが、ものの見事に素通りされたときに私愕然としたんです。

そんな中、私が呆然としている時、廊下からすごく背が高い黒人があらわれて、こちらに近づいてきたんです。

私の通っていたアメリカのオレゴン州の高校は白人主義でした。1500人学生いても黒人が学生3人、先生が1人しかいなかったので黒人という外人をあまりみたことがなかったので、すごくビックリしました。

彼のロッカーが私のすぐ横だったので私に近づいてきて、その時に彼が「Are you Chinese?」(あなた中国人?)って言ったと思います。

「違う私は日本人だ」と伝えたところ彼がこう言ったんです。

「君がいる日本はどうかは知らないけど、アメリカって自分の気持ちを言葉に出せないと伝わないよ。困っているなら、なぜ言葉に出さないんだ?」と。

でも私は英語がしゃべれないよと思っていたところ、彼が時間割を持っていて「これを使ってジェスチャーで人に伝えることが出来るよね」と言われました。

そして彼に「言葉って話す内容じゃなくてどう伝えるのかが大事だよ」って言われて雷がそこで落ちました。

そこからコミュニケーションは言葉ではなく、どんなボールを投げる(伝え方)のが大事であり、研修でも言葉の内容じゃなくどう伝えるのかを教えるようになりました。そういった私の「伝えること」の大切さの根源が黒人の彼との会話から始まっているんです。

その黒人の彼のルーツはアフリカなんですが、実は両親が薬中毒で一緒に暮らせず、おじいちゃん、おばあちゃんの元で育っていたことが分かりました。

彼とはいろんな思い出があるんですけど、私が日本帰る時に「君と出会って自分のルーツに興味持ったよ。だから自分も環境にこだわることなく、外に出たり勉強するなど、そんな力をつけることの大切さを学べたな、ありがとう。」と言われました。

自分はそんなつもりはなかったのに、人に与える影響、触れ合うことで影響力を人に与えることができるんだとその時に気づきました。人間は誰もが人に影響を与えられるんだと言うことを彼との出会いによって気づかされました。

それが心理学やろうと思ったきっかけでもありますが、忘れちゃいけないことは、人は絶対誰かに少なからず影響を与えているということ。だったら良い影響を与えるべきだと思うんですね。

記者:「伝える」ということの原点はここにあったんですね。

松前:はい。これから社会に出る子たちが心が折れて、夢を諦めることがあったら親心として悔しいです。だったらメンタル、心の柔軟性、しなやかな心を作って欲しいと思って頑張っています。

それと物事を決めつける親だったり、先生はこうあるべきだと言った思い込みが時として人を苦しめる原因になるじゃないですか。 親だって完璧じゃないし、先生だって凄い人ではないですよね。そういった概念を壊してやりたいです。

「自分を愛することが出来るから恩返しもできる」

Q3.話しを聞いていると、すごく人と向き合っていると感じましたが、なぜそれだけ人と向き合えるのですか?

私は今まで人にしてもらえ支えられて生きてきたから、今はそれを返す時だと思っています。父には恩返しだな、と言われてきたのもあると思います。父は偉大で凄いと思います。

「みんなと同じ」と言うことを求められて我慢している日本の学校では私がストレスでだめになると思ったみたいで「ここでは個性がつぶれちゃう、だからアメリカに行くかい?」って父に言われたのがきっかけです。

けれども、よくぞあの時代に、15、6歳で英語もペラペラじゃない 娘を単身で渡米させたなって思います。

それと個性といえば、人を愛する前に自分を愛することが大事だと思います。私たち人間って自分のことをどれだけ理解しているかと言う自己理解が何より大切ですね。 

自分を知らなかったら相手に何もできないですし、子供を愛する前に自分を愛せないと子供の愛し方も分からないんですよ。ですので暇があったらまずは自分に興味を持ってくださいと言ってます。

記者:先ずは自分を愛することで人にも何かを伝えることができるんですね。今後も伝える大切さを発信していってください。ありがとうございました!

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松前葉子さんの活動、連絡についてはこちらから↓↓

facebook   https://m.facebook.com/profile.php?id=100002275583990

【編集後記】インタビューの記事を担当した中西&深瀬です。

「どんな人間だって誰かに必ず影響を与えている。」そんな当たり前のメッセージを投げられる言葉の重みと深さを感じました。それとあまり型に囚われない生き方をダイレクトに学生たちに伝えている姿がとても印象的でした。

これからも熱さをストレートに伝えられる貴重な教育者として今後のご活躍を応援しています。

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